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部族の主権 (アメリカ合衆国) : ミニ英和和英辞書
部族の主権 (アメリカ合衆国)[ぶぞくのしゅけん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

部族 : [ぶぞく]
 【名詞】 1. tribe 2. clan 3. house 
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主権 : [しゅけん]
 【名詞】 1. sovereignty 2. supremacy 3. dominion 
: [けん, ごん]
  1. (n,n-suf) authority 2. the right (to do something) 
アメリカ合衆国 : [あめりかがっしゅうこく]
 (n) the United States of America
: [ごう]
 【名詞】 1. go (approx. 0.18l or 0.33m) 
合衆国 : [がっしゅうこく]
 【名詞】 1. United States of America 2. federal state
: [しゅう]
 【名詞】 1. masses 2. great number 3. the people 
: [くに]
 【名詞】 1. country 

部族の主権 (アメリカ合衆国) : ウィキペディア日本語版
部族の主権 (アメリカ合衆国)[ぶぞくのしゅけん]

部族の主権とは、先住部族が自己を統治する本来の権限のことである。現在のアメリカ合衆国連邦政府はこの主権を承認し、ワシントンD.C.インディアン部族との間の政府対政府の関係を強調する政策をとっている〔White House Press Release: "Memorandum for the Heads of Executive Departments and Agencies" 〕。しかし、ほとんどのインディアンの土地はアメリカ合衆国によって信託保有されており〔一部の部族の土地(最も一般的にはオクラホマの土地)は、もともとの特許として部族に譲渡された土地として保有されており、そのため信託財産としてではない。〕、連邦法はいまだに部族政府の政治と経済の権利を規制している。部族の境界内の人々と物事を巡る部族の権限は、しばしば論争となる。インディアンをめぐる犯罪の部族の管轄が合理的にうまく解決されている中、部族は今でもインディアン・カントリーで犯罪を犯す非インディアンの刑事裁判権を獲得するよう戦っている。これは大部分は、部族は彼らの土地で犯罪を犯した非インディアンの逮捕、裁判、そして判決する固有の権限を欠くとした、1978年のオリファント対スクアミッシュ・インディアン部族裁判での最高裁判決が原因になっている。このオリファント判決は、インディアン・カントリーにいまだ議論を呼んでいる。
==アメリカ合衆国の被保護国 ==

アメリカ独立戦争以前は、 部族は主権を有する政府としてイギリスと条約を結んだ。独立戦争中、大陸会議はインディアン問題で3つの地方の行政省を確立し、ほとんどが戦時中にイギリス側に付いた先住部族との条約と同盟を交渉することを担うものであった。1789年のアメリカ合衆国憲法の創設により、新しい議会はこれらの任務を新設された陸軍省に移管した。
政府間の条約は、1785年のチェロキーのホープウェル条約のように〔''Treaty With the Cherokee: 1785 '', The Avalon Project at Yale Law School.〕、まだ部族への権利を定義することを頼りにしながらも、主権国家としてのインディアンのネーションの法的な地位は、新しい共和国の初期の時代に変化し始めた。合衆国最高裁は、ジョンソン対マキントッシュ裁判の1823年の判決で、先住民の土地所有者の権利を初めて承認したが、判決は長引いていた部族の主権の問題については答えなかった。裁判長ジョン・マーシャルの判決は第一に、連邦政府のみが部族との土地取引を交渉する権威を持つという原則を確立する事に関係していた。しかしながら、法的所有権は合衆国政府にあるものの、裁判所は土地を占有して使用する先住民の権利を確かに認識した。マーシャルは、合衆国におけるインディアンの土地は、イギリスとの条約を通して連邦政府に与えられ、「これらの贈与地は、インディアンの占有権を唯一の条件として、譲受人に所有権を譲渡したものとしてすべての人に理解されている」と説明した。裁判所はまた、合衆国の土地所有権にかかわらず、部族がその権利を政府に譲る場合を除いて、部族の地域の占有権は失われ得ないことを認めた。
主権国家としての部族の地位の問題は、最終的に1831年のチェロキー・ネーション対ジョージア州裁判での最高裁の判決で決められた。 多数意見の書面でマーシャル裁判長は「アメリカ合衆国内のインディアンの部族、もしくはネーションは、憲法の意味において外国ではなく、アメリカ合衆国の法廷での訴訟を維持できない」と表明した。マーシャルは部族を「国内従属国」と見なした。彼はこの概念を練り上げ、これらの国内の国は「生徒の身分」にあり、「彼らの合衆国との関係は、彼の保護者と被保護者とのそれに似ている」と決定づけた。翌年、ウースター対ジョージア州裁判で、マーシャル法廷は(個別の州ではなく)アメリカ合衆国の国民政府のみが、インディアンの問題に権限を持つとした原則を確立した。
当面は、部族は合衆国裁判所への道を閉ざされた。1871年3月3日の議会立法は、部族はもはやアメリカ合衆国と条約関係に無いが、以前にインディアン・ネーションと調印した条約のすべてを尊重する責任をアメリカ合衆国が持つことを規定した。1886年、2名のインディアンの殺人容疑者の裁判をどこで行うかと問われた合衆国地方裁判所は、「アメリカ合衆国憲法は、それによって創設された政府の、その境界内部の幾多のインディアン部族との関係に関して、ほとんど記述が無い」と意見を述べた。法廷は、インディアン・ネーションはアメリカ合衆国の被保護者と結論づけた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「部族の主権 (アメリカ合衆国)」の詳細全文を読む




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